腰痛
腰痛とは
腰痛は腰回りの筋肉または骨、関節、神経に負担がかかることで生じます。
厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、有訴者率・受診率ともに腰痛は例年上位を占めています。
具体的には、筋筋膜性腰痛、腰椎椎間板症、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰部神経根症、仙腸関節炎、腰椎圧迫骨折などです。
その他、整形外科疾患以外にも内科的疾患から腰痛を感じることもあります。
また、近年では心理的・社会的側面が影響を及ぼすとされています。
腰痛の症状
☑ 中腰作業や前かがみ作業で痛い
☑ 座っていると痛い
☑ 立っていると痛い
☑ 脚のしびれ感や冷感、灼熱感
☑ じっとしていても痛い
75%以上の腰痛は診断可能
山口県腰痛スタディは山口県内の整形外科を受診した腰痛患者を調査したもので、2016年の第24回日本腰痛学会で報告されています。
この報告によると、腰痛の原因の内訳は以下のように報告されています。
腰部筋膜性
腰椎椎間関節性
腰椎椎間板性
仙腸関節性
腰椎圧迫骨折
腰椎腫瘍
腰椎椎間板ヘルニア
感染症
腰部脊柱管狭窄症
強直性脊椎炎
内臓疾患
社会心理的要因
その他
”診断に際しては重篤な脊椎疾患を見逃さないように、注意深い問診と診察が必要である。”
腰痛診療ガイドラインでは上記のように記載されています。
しかし、3分診察と呼ばれる現在の病院やクリニックの診察状況では、十分な問診と診察が行われているとは言いにくい現状があります。
「ほとんど問診されなかった」「触診はほとんどされなかった」「レントゲン検査だけで十分な検査がなかった」
このように訴える方が数多くいらしゃいます。
当院では、完全予約制かつマンツーマンの施術で丁寧にお話を伺い、また注意深く検査を行うことで腰痛の原因を探っていきます。
万一、医学的な精査や処置が必要であると判断した場合には連携実績のある整形外科専門医を御紹介させて頂きますのでご安心ください。
腰痛の治療法
・活動性維持
従来は急性腰痛に対して安静が推奨されていましたが、現在のエビデンスでは活動性維持のほうが、痛みの軽減と身体機能回復の観点で優れているとされています。
一方で、坐骨神経痛を伴う腰痛では、安静と活動性維持に明らかな差はないとされています。
・薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェン、筋弛緩薬、セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などが用いられます。
・物理療法/装具療法
各種電気治療や腰椎コルセット(サポーター)などが症状によって選択されます。
・運動療法
亜急性期や慢性腰痛に対する運動療法は効果が期待出来ます。
長野市こやま整骨院では、整形外科学や解剖学・運動生理学に基づいて筋肉の過剰な硬さを徒手療法で緩めたり、ストレッチを行います。
そうすることで関節や筋肉にとって動きやすい状態を作っていきます。
ただ気持ちの良いだけの一般的なマッサージとは目的が異なります。
また、一時的な除痛だけではなく、身体にとって具合の良い状態を維持できるように運動療法を併用して実施していきます。
運動といっても難しいものではなく、自宅でも簡単かつ安全に行える種目を評価結果からお一人お一人に合わせて選択しご提案させて頂きます。
・注射療法
神経ブロック(硬膜外ブロック・経椎弓間硬膜外ブロックなど)や神経根ブロック、関節注射(椎間関節・仙腸関節)、椎間板内注射などがあります。
簡単!腰痛体操その①マッサージ
※必ずしも全員に効果を保証するものではありません。痛みのないようにお試しください。
簡単!腰痛体操その②腹筋強化
※必ずしも全員に効果を保証するものではありません。痛みのないようにお試しください。
執筆者 小山 晴樹
こやま整骨院・整体院 院長 (長野市南長池761-5)
柔道整復師免許を取得後、長野県長野市内のスポーツ整形外科にて診療補助・リハビリテーション業務に従事。オリンピック選手やプロ野球・プロサッカー選手などのリハビリテーションにも携わる。また、施設管理主任・部長として、施設運営のみならず講演会や研修会を企画運営した。
現在は、長野市南長池にて「こやま整骨院・整体院」の院長として臨床に携わる。
更新日時:2023/10/17