産後腰痛
産後腰痛とは?
産褥早期には60%以上の褥婦が腰痛を経験し、産褥1ヶ月の褥婦においても40~50%程度に腰痛が存在すると報告されています。また、産後3ヶ月以後も腰痛を継続している方が多く、早期の改善や予防的な介入が必要とされています。
産後のライフスタイルや育児環境に合わせたアプローチが重要とされています。
産後腰痛の症状
☑ 動作時の腰痛
☑ 鼠径部やおしりなど骨盤まわりの痛み
産後腰痛の原因
産褥期の腰痛の原因は、妊娠期の徐々に大きくなるお腹への対応としての姿勢変化と分娩時のダメージが挙げられ、姿勢性の「筋筋膜性」と骨盤輪由来の「骨盤輪不安定性」の大きくふたつに分けられます。
腰痛の背景には、骨盤底筋群の機能低下や出産に関連する心身のダメージ、個人の特性などさまざまな要因が互いに影響しあい、原因となる要素が多岐に渡り存在していることが考えられます。
産後腰痛の治療法
産褥期の女性は、妊娠中に生じた姿勢の変化やリラキシンなどのホルモンによる関節弛緩などの影響が産後も継続してみられ、特に猫背や骨盤が後傾していることが報告されています。
骨格に負担の少ない姿勢を取れるように、腰だけではなく背中や体幹・股関節周りの柔軟性や筋力などを評価しアプローチしていくことで腰痛の改善を目指します。
骨盤の不安定性が強い場合には産後の骨盤ベルトが有効ですが、装着しても寝返り動作や立ち上がり動作時に骨盤まわりの痛みや腰痛を訴えるケースが多いです。
そのような方には、体幹や骨盤まわりを安定させる目的で腹部のインナーマッスルや骨盤底筋群と呼ばれる筋肉を強化していきます。
簡単!腰痛体操①腹筋強化
※必ずしも全員に効果を保証するものではありません。痛みのないようにお試しください。
簡単!腰痛体操②お尻トレーニング
※必ずしも全員に効果を保証するものではありません。痛みのないようにお試しください。