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彼女の子供を持つ母親

産後腰痛

更新日時:2025/2/18

産後腰痛とは?

妊娠または出産に伴う腰痛は妊娠中期から産褥期(妊産婦の心身機能が、分娩後の状態から非妊娠時の状態に戻るための期間)にかけてもっとも多く、妊産婦の30〜90%が経験し産後1年以上で67%、産後2年で21.1%持続し慢性化しやすいことが報告されています。

そのため早期の改善や予防的な介入が必要とされており、産後のライフスタイルや育児環境に合わせたアプローチが重要となります。

腰痛や骨盤周囲の痛み以外に、リハビリ対応が可能な症状として、恥骨部痛や下肢関節痛、尿失禁、むくみなどがあげられます。

また、ホルモンバランスや自律神経の乱れによる精神的症状を生じることも多く、​当院で​はトータルしてお体の状態を改善するよう施術しております。

産後腰痛の症状

☑ 腰の鈍い痛み

​☑ 動かしたときの鋭い痛み

☑ 鼠径部やおしりなど骨盤まわりの痛み​​

赤ん坊と遊ぶ二人の女性

産後腰痛の原因

産褥期の腰痛の原因は、妊娠期の徐々に大きくなるお腹への対応としての姿勢変化と分娩時のダメージが挙げられ、姿勢性の「筋筋膜性」の痛みと骨盤輪由来の「骨盤輪不安定性」の痛みの大きくふたつに分けられます。

​腰痛の背景には、骨盤底筋群の機能低下や出産に関連する心身のダメージ、個人の特性などさまざまな要因が互いに影響しあい、原因となる要素が多岐に渡り存在していることが考えられます。

産後腰痛の治療法

​産後腰痛はリハビリにより症状緩和に期待できます。

尚、​産後2ヶ月以内に施術を希望される方は、産科医と相談し施術を受けるようにお願い致します。

【徒手療法】

妊娠中または産後の生活で生じた姿勢の変化や動作のクセにより、特定の筋肉や関節の動きが悪くなることがあります。当院では、バキバキとしないソフトな徒手療法で動きの改善を目指します。施術は腰痛に限定するのではなく、お身体の状態に合わせて全身的にアプローチします。

【運動療法】

産褥期の女性は、妊娠中に生じた姿勢の変化やリラキシンなどのホルモンによる関節弛緩などの影響が産後も継続してみられ、特に猫背や骨盤が後傾していることが報告されています。

​骨格に負担の少ない姿勢を取れるように、腰だけではなく背中や体幹・股関節周りの柔軟性や筋力などを評価しアプローチしていくことで腰痛の改善を目指します。

【コルセット】

骨盤の不安定性が強い場合には産後の骨盤ベルトが有効ですが、装着しても寝返り動作や立ち上がり動作時に骨盤まわりの痛みや腰痛を訴えるケースが多いです。

そのような方には、体幹や骨盤まわりを安定させる目的で腹部のインナーマッスルや骨盤底筋群と呼ばれる筋肉を強化していきます。

院内設置のベビーベッドのイメージ

当院では、お子様連れの方もご利用頂けるようにベビーベッドを設置しております。(写真はイメージ)

また、完全予約制・個室での対応のため他の患者さんに迷惑がかかることもありません。

​ご不明点はお気軽にお問い合わせください。

参考・引用文献一覧

1)村井みどり他:妊婦および褥婦における腰痛の実態調査.茨城県立医療大学紀要.2005;10: 47-53

2)石井美和子他:ウィメンズヘルスと理学療法.2016

産後腰痛とは?
症状 産後腰痛
原因 産後腰痛
治療法 産後腰痛
長野市こやま整骨院院長 小山の写真

執筆者 小山 晴樹

こやま整骨院・整体院 院長 (長野市南長池761-5)

柔道整復師免許を取得後、長野県長野市内のスポーツ整形外科にて診療補助・リハビリテーション業務に従事。オリンピック選手やプロ野球・プロサッカー選手などのリハビリテーションにも携わる。また、施設管理主任・部長として、施設運営のみならず講演会や研修会を企画運営した。

現在は、長野市南長池にて「こやま整骨院・整体院」の院長として臨床に携わる。

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