変形性膝関節症とは、関節の痛みや押したとき(圧迫したとき)の痛み、運動制限を特徴とする慢性疾患です。
変形性関節症の患者さんの人数は年齢とともに増加し、60歳以上の人口の80%以上で膝・肘・股関節・背骨に変形性関節症の所見をみとめるという報告もあります。
とくに変形性膝関節症の患者は多く、自覚症状がある患者数は1000万人、自覚症状がない人数も合わせると3000万人の患者がいると言われています。
また、患者の性別は、女性の方が男性よりも1.5~2倍多いとされています。
一度関節軟骨がすり減ったり、骨が変形すると元に戻ることはありません。そして、その関節の変形により症状を伴うと日常生活に大きな影響を及ぼします。
そのため変形性膝関節症にならないように予防すること、症状の進行を予防するためのリハビリテーションが大切であるとされています。
今回の記事では、変形性膝関節症に対する水中運動の効果について紹介します。
(Bartels, E. M., Juhl, C. B., Christensen, R., Hagen, K. B., Danneskiold-Samsøe, B., Dagfinrud, H., & Lund, H.(2016). Aquatic exercise for the treatment of knee and hip osteoarthritis. Cochrane Database of SystematicReviews, (3), [CD005523]. DOI: 10.1002/14651858.CD005523.)
研究の方法は下記のとおりです。
対象人数:800~1190人
平均年齢:68歳
性別:男(25%)女(75%)
平均BMI:29.4
変形性膝関節症罹患期間:6.7年
水中運動期間:12週間
調査内容:水中運動を行ったグループと行わなかったグループで膝関節の痛みと機能障害について調査。
結果として、水中運動を行ったグループは対照群と比較して膝関節の痛みと機能障害のスコアが約5ポイントの改善が見られたと報告されています。
また、生活の質(QOL)も約7ポイント改善する可能性があると結論づけています。
そして、水中運動を行うことによって重篤な有害事象は認められなかったと報告されています。
【まとめ】
・変形性膝関節症は年齢とともに増加
・発症の予防、進行予防にはリハビリテーションが有効
・リハビリテーションのうち、水中運動は変形性膝関節症患者に対して痛みや機能障害、QOLを改善する可能性がある
いかがでしょうか??
これは個人的な感想ですが、水中運動のデメリットとしてスポーツジムに出向かないとできなかったり、そして水着姿になることに抵抗のある人、一人ではなかなか運動が進められないという人も多いと感じています。
当院ではそのような方にも、自宅で簡単に実施できるよう運動指導を行うことや、パーソナルトレーニングを実施しております。
是非、変形性膝関節症でお困りの方はご相談ください。
長野県長野市南長池761-5
こやま整骨院・整体院
〈このような方におすすめの治療院です〉
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